京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

メモ023 2020年12月31日までに、意外なところ(医療・医学関係機関)でコロナウイルスの集団感染がおきる可能性がある。

これは予言ではなく、単純な予想である。
日本社会ではいろいろな”力量”が落ちている。政治家の力量、出版社の力量、文系学問の力量、歴史認識の力量……。科学技術者の力量が落ちていないという理由はどこにもない。
わたしが特に注目するのは、『原発事故はなぜくりかえすのか』(高木仁三郎)である。この本をじっくり読めば、現在のコロナウイルス感染拡大という条件において、意外なところ(医療・医学関係機関)でコロナウイルスの集団感染がおきる可能性があることがよくわかる。わたしの予想では、研究費を減らされた中堅の研究室とか、(中途半端に)民営化された医療機関とかが危ない、と考えている
もちろん、今年中にそういった集団感染がおきなければ、わたしはとてもうれしいのだが……。
致命的なのは、重責にある医療関係者のほとんどが、現在の安倍内閣がデータ改ざんの常習犯だということに対して、ほとんど警告しようとしないところである。『原発事故はなぜくりかえすのか』第6章でこの問題について書かれているが、これは本当に致命的なことで、ここがくずれると、科学技術の基本が崩壊してしまう。わたしは、本当に本当にこのことを恐れている。

高木仁三郎を論じる 補論1 『原発事故はなぜくりかえすのか』からの引用 - 『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部(記事の整理中)



……それにしても、である。
今回のコロナウイルス感染拡大に対して、『原発事故はなぜくりかえすのか』(高木仁三郎)を思い出す人がなんでこんなに少ないのだろう? ツイッターで「高木仁三郎」で検索してみたら、わたしぐらいしかこの本のことを書いていなかった。
もし、あなたがインターネットで原田正純先生のことを調べたならば、原田先生の全体像を見誤ることはほとんどないだろう。
インターネットで梶村秀樹先生のことを調べたならば、実質的に社会運動家としての面だけしか評価されていないところとか、いろいろいいたいことはあるが、そこまで全体像を見誤ることはないだろう。
インターネットで高木仁三郎先生のことを調べたならば、原子力技術論はまだともかく、肝心かなめの科学技術論がどこまで理解できるかといえば、わたしの判断では、実際のところかなり不十分な点がのこる。「放射化学」の部分がほとんど読まれていない点だけでも、このことは明らかだ。
恥をしのんでいえば、わたしが属する反歴史修正主義でも、そんなに事情はかわらない、とわたしは考えている。だいいち、『原発事故はなぜくりかえすのか』をじっくり読んでいる人がどれだけいるのか、明晰な記述だから読者が勝手にいろいろ読み落としているんじゃないか、とわたしは思っている。
「お前は頭がいいと思われたいのか」と言われるかもしれないが、わたしの言っていることは、『原発事故はなぜくりかえすのか』すなおに読めば、だれでもすぐわかることである。まったく単純とを、なぜわざわざわたしなんかが言わなければならないのか、さっぱりわからないぐらいだ。

かなり過激なことを書いたが、まったく後悔していない。あとは、どういう人がどういう返信をくれるかだけが気になっている。