京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

メモ020 オウム真理教の1995年3月22日の強制捜査への対策が、資料を読んでも全体像がわからない

25年前の今日、1995年3月22日は、オウム真理教の本部ふくめた関係各所に強制捜査がされた日である。
オウム事件を検証するとき、オウムの強制捜査対策の実態を再確認することは、十分意味がある。
いざというときにどういう判断をするか(交渉するか、退却するか、攻撃するか、暴発するか……)は、その人の本性を知るのに役に立つと思うからだ。
しかし、である。資料を読んでも全体像がわからない、のである。
まず、億単位の資金をかけて作ったサリンプラントをどうするか。どうも農薬製造プラントとしてごまかすつもりだったようなのだが、警察に押収されたらどうするのか(実際そうなった)、そういうことを考えた形跡はない。ついでにいえば、サリンプラントを押収されて、あまり驚いた形跡もない。
つぎに、VXをどうするか。わたしは、とりあえず攻撃用に集めておいたのかとおもったのだが、どうもちがうらしい。
最後に、地下鉄サリン事件の実行犯をどうするか。3月21日に逃走させたことははっきりしている。しかし、そのあとどうするかという謀議がされた形跡がない。たとえば、「隠匿に在家信者を使おうか」「コネクションのある、ロシアに避難させようか」という話もないのである。3月19日には在家信者(自衛隊員)を使ったのに、である。
わたしの現時点での印象は、「まとまりがない」のである。だから、わざと「全体像がわからない」という変な書き方をした。
自分でもあまり納得できないので、もっと検証する気なのだが……。
情報を知っている人がいたら教えてください。よろしくおねがいします。