京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

メモ006 オウム真理教のサリン製造担当者が、その毒物としての性質をきちんと理解していた根拠は、ほとんどないのかもしれない?

人体実験も、実験結果の記録も、サリンプラントの計画の変更も、防護の準備も、不十分かなし。 まだ全部を調べていないが、もしこれが正しいとすると、オウム真理教のサリン製造担当者が、その毒物としての性質をきちんと理解していた根拠は、ほとんどない、…

NHKの「未解決事件」にメールしました。

NHKスペシャル 未解決事件どう反応するかは、あちらの判断です。

おしらせ ツイッターを退会しました

「s3731127306」名義でツイッターに入会していましたが、いろいろな理由があって、退会しました。 一番の理由は、時間がないからです。 これからもよろしくおねがいします。

「教団発表の「事件に関する総合的見解表明及び抜本的教団改革の概要」の要旨」(2000年1月18日、『オウム法廷』11巻)

【教団発表の「事件に関する総合的見解表明及び抜本的教団改革の概要」の要旨】 《事件に関する総合的見解表明――上祐史浩》 ○はじめに 教団としての見解を発表する上で、わたくし上祐がその任に当たる理由は、九五年の地下鉄サリン事件以降、教団の見解を公…

「オウム観察処分請求の要旨」(2000年12月27日、『オウム法廷』11巻)

【オウム観察処分請求の要旨】 〔一〕被請求団体の「団体」該当性等 被請求団体は、麻原彰晃こと松本智津夫を教祖・創始者として結成され、麻原の説くオウム真理教の教義を広め、これを実現することを共同目的とし、これを達成するための、出家信徒約五百人…

「一連の事件についてのオウム真理教発表の「正式見解」」(1999年12月1日、『オウム法廷』10巻)

【一連の事件についてのオウム真理教発表の「正式見解」】 九月末の休眠宣言以来、教団として、一連のいわゆるオウム事件に対する見解を発表すべく検討を重ねてまいりました結果、本日以下の見解を発表出来ることになりました。 いわゆるオウム事件に関して…

「破防法適用請求に対する公安審査委員会の棄却決定書要旨」(1997年1月31日、『オウム法廷』4巻)

【破防法適用請求に対する公安審査委員会の棄却決定書要旨】(敬称、呼称略) 第1 序論 1、2、3(略) 4 証拠による審査の原則について (1)(2)(略) (3)証拠能力および証明力について ア 公安調査官の調査権限(略) イ 公安調査官作成の調査…

破防法適用問題 公安・教団の意見陳述の要旨(1996年12月、『オウム法廷』2下巻)

【公安調査庁の陳述要旨】 〈政治目的〉 教団は今なお松本智津夫(麻原彰晃)被告の政治思想の根幹をなす『ヴァジラヤーナ・サッチャ』『滅亡の日』などを宣伝・販売しており、政治目的に変わりがないのは明らかである。 教団が提出した信徒らの陳述書は、記…

「公安調査庁が提示した、破防法適用に関する「証拠の要旨」」(『オウム法廷』1下巻)

【公安調査庁が提示した「証拠の要旨」】 第一 処分の請求をしようとする団体(略) 第二 請求事由の一=専制政治体制の樹立を目的としていること 麻原彰晃こと松本智津夫の説法・予言等の内容、「基本律」等の法案作成構想の内容、その他関係証拠により認め…

「破壊活動防止法公示」(全文)(『オウム法廷』1下巻)

【破壊活動防止法公示】(全文) 公安調査庁告示第一号 破壊活動防止法(一九五二年法律第二百四十号)所定の破壊的団体の規制処分の請求に関し、同法第十二条の規定により次のように弁明手続きを行うので、告示する。 一九九五年十二月二十日 公安調査庁長…

「破防法弁明手続き 松本智津夫教団代表の意見陳述(その一)」(『オウム法廷』2上巻)

※一部だけ引用する。 受命職員 ただいまから、麻原彰晃こと松本智津夫を創始者とし、同人が主宰する団体に対する破防法の弁明手続きの第三回を開始する。初めに、出頭した弁明者の確認をします。麻原彰晃こと松本智津夫代表。 松本 (右手を挙げて答える) …

「破防法弁明手続き 松本智津夫教団代表の意見陳述(その二)」(『オウム法廷』2上巻)

※半分だけ収録する。 破防法弁明手続きの全体は、底本および、こちらから読むことができる。オウム破防法適用で民主主義が危ない! 受命職員 ただいまより、オウム真理教に対する第四回弁明期日を始めます。 前回に引き続き、松本智津夫代表の弁明を聞きます…

「松本智津夫被告 Tさん殺害事件についての供述調書の要旨」(『オウム法廷』13巻)

【松本智津夫被告 Tさん殺害事件についての供述調書の要旨】 ●1995年10月4日付 検事調書(M、T事件の概要) M事件とT事件について説明します。坂本弁護士一家殺害事件以前に、教団内部で信徒として泊まり込み修行中のM君(匿名にする=筆者注)が死亡…

「松本智津夫被告 松本サリン事件についての供述調書の要旨」(『オウム法廷』13巻)

【松本智津夫被告 松本サリン事件についての供述調書の要旨】 ●1995年8月6日付 警察官調書 オウム真理教の一連の事件に対する私の立場については、一般の組織と違う点を十分に考慮に入れる必要があると思われます。と言いますのは、今回事件に関与したと言わ…

「坂本堤弁護士一家殺害事件 中川智正、新実智光両被告の供述調書の要旨」(『オウム法廷』11巻)

【坂本堤弁護士一家殺害事件 中川智正、新実智光両被告の供述調書の要旨】 ■中川智正被告の検事調書 ●甲F156~157号証 私は八九年八月二十五日に尊師に勧められて出家した。十月二十六日か二十七日に、「人を殺せる薬があるか」と村井さんから言われ…

「松本サリン事件 新実智光被告の供述調書の要旨」(『オウム法廷』11巻)

【松本サリン事件 新実智光被告の供述調書の要旨】 ●乙E2号証 土谷正実がサリンの製造に成功し、いくつかの事件を起こした。池田事件(池田大作創価学会名誉会長暗殺未遂事件)、松本事件、地下鉄事件である。池田事件は(九三年)十一月か十二月、二回と…

メモ005 伏見事件について(その1)

伏見事件について。 犯罪事件なので、こっちに書く。実行犯Aは、おそらく事件直前の1週間(もしくは1か月間)、インターネット上で犯行予告めいた書き込みをしていないだろう。 報道されていた、去年11月だったかの犯行予告めいた書き込みは、たぶん別人の…

「井上嘉浩被告 検察官調書からの抜粋」(『オウム法廷』9巻)

【井上嘉浩被告 検察官調書から抜粋】 第二サティアンの三階の麻原彰晃尊師こと松本智津夫氏の部屋にたどりっくと、そこには大勢の古い幹部連中が集まっておりました。 正大師・正悟師はもちろんのこと、古い師の連中もたくさんいました。 そして、その場で…

「松本智津夫被告 Oさん殺害事件についての供述調書の要旨」(1995年6月29日~7月11日作成、『オウム法廷』8巻)

【松本智津夫被告 Oさん殺害事件についての供述調書の要旨】 ●1995年6月29日付 警察官調書(Oさん殺害に至る経緯) 私は、オウム真理教元信者Oを殺害した罪で、六月十四日逮捕されたオウム真理教教祖です。私がこの事件を話す気持ちになったのは、事件に…

「地下鉄サリン事件 共犯被告の検事調書の要旨」(作成日不明、『オウム法廷』5巻)

【地下鉄サリン事件 共犯被告の検事調書の要旨】 〔新実智光被告〕 サリンを製造したのは土谷(正実被告)とそのグループと思う。各地下鉄に毒ガスを撒いたメンバーは計九人で五ヵ所で発散した。申し訳ないことをした。(注 たったこれだけだった)〔外崎清…

「坂本堤弁護士一家殺害事件についての松本智津夫被告の供述調書要旨」(1995年10月1日作成、『オウム法廷』2下巻)

【坂本堤弁護士一家殺害事件についての松本智津夫被告の供述調書要旨】 坂本弁護士一家殺害事件があった八九年は、オウム真理教にとって、大きく躍進しようとする時期でした。三月に提出した東京都に対する宗教法人認可申請も、八月下旬には何とか認められま…

「薬事法違反(チオペンタール密造)事件の松本智津夫被告の供述調書」(1995年7月14日作成、『オウム法廷』2下巻)

【薬事法違反(チオペンタール密造)事件の松本智津夫被告の供述調書】 証拠番号574 チオペンタールナトリウムの無許可製造という薬事法違反の事実で勾留され、黙秘権を告げられたうえ、調べを受けています。 オウム真理教の一連の事件のうち、特に薬物に…

1995年3月19日の大阪支部への強制捜査に関する証言(その2)

第12巻遠藤誠一 その後、別の神秘体験もしてさらに興味を持った被告人は、オウム神仙の会の大阪支部を訪ね、八七年三月、同会に入会した。このころの神仙の会は、被告人にとっては、宗教団体という印象はなかった。 その後、中川の指示に従い物質収支表に沿…

1995年3月19日の大阪支部への強制捜査に関する証言(その1)

きわめて重要な事実であるはずの、1995年3月19日の大阪支部への強制捜査に関する分析は、ほとんどなされていない。 まず、資料をすべて集める。公開されていない裁判資料が多いので、不十分であることを確認したうえで、公開されている資料のなかから集める…

メモ005 『オウム法廷』(降幡賢一)全13巻の電子化が完了した(いちおう)

2019年9月はじめからはじめた、『オウム法廷』(降幡賢一)全13巻の電子化が、やっと完了した(いちおう)。 つぎは、最終的な校正の作業をする。

メモ004 地下鉄サリン事件において、サリンを撒くことと強制捜査を回避することをきちんと関係づけた言動をしていたオウム真理教信者は、たぶん一人もいない

ここまではっきりいうと、驚かれる人が多いだろうが、判決文などの裁判資料にもとづけば、こう結論しないといけないだろう。 すくなくとも、1995年3月20日の時点で、警察の動向を担当していた信者の存在が(兼務であれ)確認できない。 考えてみれば、裁判の…

土谷正実・東京地裁判決(要旨・2004年1月30日・服部悟裁判長)

【土谷正実被告に対する判決の要旨】 〔弁護人の主張に対する判断等〕一 PCP事件について(略) 二 松本サリン事件について 1 弁護人の主張 弁護人は、被告人が、サリンを生成して保管していたことがあったこと自体は争わないものの、①実行犯らが噴霧し…

中川智正・東京地裁判決(要旨・2003年10月29日・岡田雄一裁判長)

【中川智正被告に対する判決の要旨】 〔認定した犯罪事実等〕(略) 〔事実認定の補足説明〕 第1 坂本事件(殺意および共謀について) 被告人は、犯行前に現場近くで、教団幹部の早川紀代秀から、坂本堤を妻子共々殺害する旨の麻原の新たな指示を告げられた…

遠藤誠一・東京地裁判決(要旨・2002年10月11日・服部悟裁判長)

【遠藤誠一被告に対する判決の要旨】 〔弁護人の主張に対する判断等〕 一~三(略) 四 地下鉄サリン事件について 1 弁護人の主張 弁護人は、被告人が、犯行に使用されたサリンを生成したこと自体は争わないものの、被告人は、①サリンがどのように使われる…

新実智光・東京地裁判決(要旨・2002年6月26日・中谷雄二郎裁判長)

【新実智光被告に対する判決の要旨】 (犯罪事実、証拠、法令の適用については略) 〔争点に対する判断〕 第1 内乱罪の主張について 1 麻原は、無差別大量殺戮によって国家機構や社会秩序を破壊し、軍事力の行使によって国権を奪取するという武装革命を企…