京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『カラマーゾフの兄弟』P178-189   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

てふいに出かけて殺してしまったんですもの。殺したくはない、殺したくはないと言ってながら、だしぬけに殺したんですよ。つまりこういうふうに、殺すまいと思っていながら、つい殺してしまったという点で、あの人は赦されるんですわね。」 「でも、兄さんは…

検証1-10 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第10巻より

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順) 〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月18日午前2時ころ、上九一色村へ帰るリムジンの中で、村井秀夫、井上嘉浩、遠藤誠一、青山吉伸、I(教団幹部)と相談(いわゆる「リム…

『カラマーゾフの兄弟』P172-177   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

affect→ affect (※前後を半角開ける、一番目立つところに書いておく)にわかるものですか! リーザがあなたとの約束を破ってからというものはね、アレクセイさん、あなたのとこへお嫁に行くという、あの子供らしい約束を破ってからというものは、何もかもみ…

『カラマーゾフの兄弟』P166-171   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

え? じゃ、あれに三ルーブリもたせて、肉入りパイを十ばかり紙に包んで届けさせておくれ。だからね、アリョーシャ、わたしが紳士《パン》たちに肉入りパイを持たせてやったって、あんたぜひミーチャに話してちょうだい。」 「どんなことがあったって話しゃ…

『カラマーゾフの兄弟』P161-165   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

第十一篇 兄イヴァン 第一 グルーシェンカの家で アリョーシャは中央広場のほうへ赴いた。彼は、商人の妻モローソヴァの家に住んでいるグルーシェンカのもとへと志したのである。彼女は朝早く、彼のところヘフェーニャをよこして、ぜひ来てもらいたいとくれ…

『カラマーゾフの兄弟』P100-111   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

ったまま、沈みがちに黙って聞いていた。『ちぇっ、勝手な申し立てをするがいい。もうこうなりゃ、どうだって同じことだ!』とでもいったような、わびしげな疲れた様子をしていた。 「あいつらにやっただけでも、千ルーブリどころじゃありませんよ、ドミート…

検証1-9 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第9巻より

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順)〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月18日午前2時ころ、上九一色村へ帰るリムジンの中で、村井秀夫、井上嘉浩、遠藤誠一、青山吉伸、I(教団幹部)と相談(いわゆる「リムジ…

『カラマーゾフの兄弟』P094-099   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

「ええ、それは何とも言いようのない陋劣な話です! みなさん、自分ではおわかりになりますまいが、あなた方は私を苦しめていられるんですよ! どうかすっかり言わせて下さい。私はいま自分の極道さ加減をきれいに白状してしまいます。しかし、それは、あな…

『カラマーゾフの兄弟』P088-093   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

ものでした。」 検事と予審判事の顔は長く延びた。彼らもこういうことはまったく予期しなかったのである。 「どういうわけであなたのです[#「どういうわけであなたのです」はママ]」とニコライは呟いた。「まだその日の五時には、あなた自身の申し立てに…

『カラマーゾフの兄弟』P076-087   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

飛びおりたのは、自分の犯罪の唯一[#「唯一」に傍点]の証人が生きているかどうか、正確に突きとめるためにすぎなかった。あんな場合でさえこうであるから、この男の力と決断と冷静と思考力とは量るべからざるものがある……云々、云々。彼は『病的な人間を…

『カラマーゾフの兄弟』P064-075   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

す。」 「抵当に入れました、みなさん、十ルーブリの抵当に入れましたよ。それがどうしたんです! それだけのことです、旅行から町へ引っ返すと、すぐ抵当に入れたのです。」 「え、旅行から引っ返したんですって? あなたは町の外へ出ましたか?」 「出まし…

検証1-8 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第8巻より

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順)〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月20日午後3時ころ、第六サティアン1階の麻原(松本)の部屋に、村井秀夫、豊田亨、広瀬健一、横山真人が報告にきた。 このとき麻原(松…

『カラマーゾフの兄弟』P052-063   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

リゴーリイを見つけ出したのである。けれども、見つけた場所は、彼が打ち倒された塀のそばではなく、塀から二十歩も離れたところであった。これは後でわかったことだが、グリゴーリイは正気づいて、這い出したのである。おそらく幾度となく意識を失ったり、…

『カラマーゾフの兄弟』P042-051   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

第九篇 予審 第一 官吏ペルホーチンの出世の緒 ピョートル・イリッチ・ペルホーチンが、モローソヴァの家の固く鎖された門を力ーぱいたたいているところで、われわれは一たん話の糸を切っておいたが、彼はもちろん、最後に自分の目的を達した。猛烈に門の戸…

『カラマーゾフの兄弟』P040-042   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

「何でもないよ!」とミーチャは歯ぎしりした。「グルーシェンカ、お前は正直にしたいと言うが、おれは泥棒なんだよ。おれはカーチカの金を盗んだんだ……なんて恥さらしだ、なんて恥さらしだ!」 「カーチカ? それはあのお嬢さんのこと? いいえ、あんた盗み…

『カラマーゾフの兄弟』P028-039   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

ぜん立ちどまって、グルーシェンカに向いてこう言った。 「Pani, ejeli khchesh ists za mnoyu, idzmi, esli ne-bivai zdorova!(もしわたしに従う気があるなら、一緒に行こう、それが厭ならさようならだ!) こう言って、彼は憤懣と野心のために息を切らし…

『カラマーゾフの兄弟』P016-027   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

こくった、大きな靴が映じたのみである。ぜんたいに二人の紳士《パン》はずいぶん垢じみた身なりをしていた。 「まあ、laidakだなんて! 何だってこの人はきたない言葉を使うんだろう?」と急にグルーシェンカは怒りだした。 「パーニ・アグリッピナ、|この…

検証1-7 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第7巻より(追記あり)

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順)〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月18日午前8時から9時、第六サティアン3階の村井の部屋で、村井秀夫から林郁夫、豊田亨、林泰男、広瀬健一、横山真人に「サリンをまく」…

『カラマーゾフの兄弟』P003-015   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

第八篇 ミーチャ 第六 おれが来たんだ ドミートリイは街道を飛ばして行った。モークロエまでは二十露里と少しあったが、アンドレイのトロイカは、一時間と十五分くらいで間に合いそうな勢いで疾駆するのであった。飛ぶようなトロイカの進行は、急にミーチャ…

『カラマーゾフの兄弟』P426-433   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

譲ってやるんだよ。僕はその二人のものにこう言ってやる、無事においで、僕のそばを通り抜けておいで、僕は……」 「君は?」 「もうたくさん、出かけよう。」 「本当に、もう誰かに言わなくちゃならない(とペルホーチンは相手を見つめながら)、君をあそこへ…

『カラマーゾフの兄弟』P420-425   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

けて『太陽が昇ったら』、ミーチェンカは、この塀を飛び越すのだ……フェーニャ、お前はどんな塀だかわからないだろう。いや、何でもないんだよ……まあ、どっちでもいい、明日になったら噂を聞いて、なるほどと思うだろう……今日はこれでさようならだ! おれは邪…

検証1-6 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第6巻より

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順)〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月20日午前2時ころ、第六サティアン1階の麻原(松本)の部屋に、井上嘉浩が自作自演事件についての報告にきた。このとき麻原(松本)は、…

『カラマーゾフの兄弟』P408-419   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

がありません。」 「そのかわり、わたしがあなたに代って考えて上げました! 考えて考えて、考え抜きましたの! わたしもうまる一月の間、この目的をもって、あなたを観察しておりました。わたしは幾度も、あなたがそばを通りなさるところを見ましてね、ああ…

『カラマーゾフの兄弟』P396-407   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

慄えるようであった。もしちょうど今日という日を狙ってフョードルのところへ行くことに決めたらどうしよう? これを心配したために、彼はグルーシェンカにも言わず、また家の人にも、『たとえ誰が来ても、自分がどこへ行ったか、決して知らせてはならぬ』と…

メモ024 伏見事件について(その3) 計画的犯行?

検索結果|京都新聞伏見事件の関連記事をざっと読んだ。 伏見事件の実行犯Aの部屋から押収されたもののなかには、計画的犯行、とくに放火の計画性をしめすようなものがみあたらない(らしい)。建物の図面などの情報も、ガソリンの性質の情報についての記事…

『カラマーゾフの兄弟』P384-395   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

棺の府を見つめた。なき人は胸に聖像をのせ、頭に八脚十字架のついた頭巾をかぶり、全身をことごとく蔽われたまま、じっと横たわっている。たった今この人の声を聞いたばかりで、その声はまだ耳に響いている。彼はまたじっと耳をすましながら、なおも声の響…

おしらせ 2020年4月12日から5月12日まで、『カラマーゾフの兄弟』(米川正夫翻訳)を電子化することにします(追記あり)

『カラマーゾフの兄弟』(米川正夫翻訳)を電子化するという計画については、前から考えていた。 いろいろと考えて、損より得のほうが多いと判断し、4月12日から30日間、電子化することにします。電子化するのは、『カラマーゾフの兄弟』の枠組み(父親殺し…

検証1-5 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第5巻より(追記あり)

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順)〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月18日午前2時ころ、上九一色村へ帰るリムジンの中で、村井秀夫、井上嘉浩、遠藤誠一、青山吉伸、I(教団幹部)と相談(いわゆる「リムジ…

検証1-4 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第4巻より

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順)〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月18日午前2時ころ、上九一色村へ帰るリムジンの中で、村井秀夫、井上嘉浩、遠藤誠一、青山吉伸、I(教団幹部)と相談(いわゆる「リムジ…

メモ023 2020年12月31日までに、意外なところ(医療・医学関係機関)でコロナウイルスの集団感染がおきる可能性がある。

これは予言ではなく、単純な予想である。 日本社会ではいろいろな”力量”が落ちている。政治家の力量、出版社の力量、文系学問の力量、歴史認識の力量……。科学技術者の力量が落ちていないという理由はどこにもない。 わたしが特に注目するのは、『原発事故は…