京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

検証1-1 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第1上下巻より

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順) (予定より1日早く公開した)〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月19日夜(不純物をふくんだサリンが生成された後)、第六サティアンの麻原(松井)の部屋に遠藤誠一が報告…

メモ021 オウム事件の判決文に見る「計画的」という単語

ふと思いついて、オウム事件の判決文で「計画的」という単語がどれだけ使われているか、調べてみた。計画的 の検索結果 - オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会ほぼ全員に「計画的」という単語が使われている。ただし、麻原(松本)の判決文で「計…

2020年3月14日から同年3月28日までの、朝日新聞への問い合わせの経緯

3月14日 『オウム法廷』全13巻の著者、降幡賢一氏と連絡がとれないか、最初の問い合わせ。 3月17日 2回目の問い合わせ。 3月18日 1回目の返信。内容は、「担当部署に連絡した」「どうして電子データを寄贈することに決めたのか理由を教えてほしい」。それに…

おしらせ 2020年3月中に、『オウム法廷』全13巻の電子テキストを朝日新聞側にひきわたすことを断念しました。

おしらせ2020年3月中に、『オウム法廷』全13巻の電子テキストを朝日新聞側にひきわたすことを断念しました。 数日中に、くわしい説明をします。

メモ020 オウム真理教の1995年3月22日の強制捜査への対策が、資料を読んでも全体像がわからない

25年前の今日、1995年3月22日は、オウム真理教の本部ふくめた関係各所に強制捜査がされた日である。 オウム事件を検証するとき、オウムの強制捜査対策の実態を再確認することは、十分意味がある。 いざというときにどういう判断をするか(交渉するか、退却す…

メモ019 1995年3月21日のオウム真理教はどんな様子だったか?

1995年3月21日のオウム真理教はどんな様子だったか? 実は、よくわからないのである。 じつは、『オウム法廷』全13巻、『「教祖」法廷全記録』全8巻をすべて読んでも、ほんとうにわからない。 うっかり忘れているんじゃないか、と思えるぐらいである。 「二…

メモ018 伏見事件について(その2)

アニメの理想郷で起こった悲劇 | Hollywood Reporterこの記事を読んで、思い出したのは以下の言葉である。 〇その人はどういう人かな? (What is he like?) 「同性の一人と親密な関係を樹立できたか」 『サリヴァンの精神科セミナー』(2006年、R・G・ク…

メモ017 オウム事件には、”虚偽自白のような証言”がいくつもある。しかし、なぜかそれを指摘する人が少ない。

地下鉄サリン直前のオウムの状況は、今の日本社会と重複する(森達也) | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト 「地下鉄サリン事件が起きる少し前、上九(一色村のサティアン)にいたとき、遠くの空にヘリコプターが見えたんだ…

朝日新聞社への問い合わせに、返信がきました。(追記あり)

3月14日と3月17日に朝日新聞社に「『オウム法廷』全13巻の著者、降幡賢一氏と連絡が取れないでしょうか?」という問い合わせをしたところ、今日の午後7時ごろに返信がきました。朝日新聞:お問い合わせ(新聞、催事など)それによると、「回答が遅れているこ…

「オウム法廷」全13巻(降幡賢一、朝日文庫)の収蔵状況(「国立国会図書館サーチ」より)

ある人の助言で、「オウム法廷」の収蔵状況を調べてみた。[https://iss.ndl.go.jp/books?op_id=1&filters=1_1&ar=4e1f&any=%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A0%E6%B3%95%E5%BB%B7+%E9%99%8D%E5%B9%A1%E8%B3%A2%E4%B8%80&display=&except_repository_nos=R100000038…

メモ016 『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』(門田隆将)について

ルポライターの門田隆将氏が話題になっているので、門田氏の著作、『オウム死刑囚 魂の遍歴 井上嘉浩 すべての罪はわが身にあり』(以下、『オウム死刑囚』と略)についてわたしが判断したことを書くことにする。わたしが『オウム死刑囚』を読んで不満だった…

『ドストエーフスキイ全集6 罪と罰』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP074~P085

ベルヘ手を伸ばして、がらがらと鳴らした。三十秒ばかりたってまた鳴らした、こんどは少し強く。 返事はなかった。むやみに鳴らしてもしかたがないし、彼には似合わしくないことだ。老婆はむろんうちにいたのだが、彼女は疑り深いうえに、今はひとりきりだ。…

『ドストエーフスキイ全集6 罪と罰』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP062~P073

つきの片すみに、夫婦づれの町人がテーブルを二つならべて、糸だの、ひもだの、さらさ[#「さらさ」に傍点]の頭巾《ずきん》だの、そういったふうの雑貨をあきなっていた。彼らもやはり帰り支度をしていたが、立ち寄った知り合いの女との話に手まどってい…

『ドストエーフスキイ全集6 罪と罰』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP050~P061

る。警官はもっとよく見定めようと、彼女の上へかがみこんだ。と、その顔には偽りならぬ同情が現われた。 「ああ、じつにかわいそうだ!」と彼は頭を振りながらいった。「まだまるでねんね[#「ねんね」に傍点]なんだが、だまされたのだ。それはまちがいな…

メモ015 「過失致死傷の常習犯」であるオウム真理教、そして「目黒事件」

今日は3月1日、三一独立運動のはじまった日であり、また、第五福竜丸事件があった日である。 しかし、今回は別のことを書くことにする。 3月1日は、オウム真理教事件の、いわゆる「目黒事件」で、誘拐(拉致)されたKさんが死亡した日である。実行犯の証言に…