京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『カラマーゾフの兄弟』P122-125   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦50日目]

らないが、そうする必要があったんだろうよ)、これから県庁所在地の町へ行って、モスクワにいる姉さんのアガーフィヤヘ、為替で三千ルーブリ送ってくれとの頼みだった。県庁所在地まで行ってくれというのは、ここの人に知られたくないからだ。この三千ルー…

『カラマーゾフの兄弟』P118-121   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦49日目]

の損失が生じたので、おれの手もとへ返したのは、みんなで二百六十ルーブリくらいのものだったらしい。よくは覚えていない。しかし、ほんの金だけで、手紙もなければ一言の説明もない。おれは包みの中に、何かちょっと鉛筆でしるしでもしてないか、と思って…

『カラマーゾフの兄弟』P114-117   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦48日目]

ね?』 『それは何のこと? 何だってそんなことをおっしゃるの?せんだって将軍閣下がお見えになったとき、そっくりちゃんとあったわ。』 『その時はあっても今ないんですよ。』 『後生だから脅かさないでちょうだい、一たい誰から聞いて?』と恐ろしくびっ…

『カラマーゾフの兄弟』P110-113   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦47日目]

間てやつは自分の痛いことばかり話したがるものだよ。いいかい、今度こそ本当に用談に取りかかるぜ。」 第四 熱烈なる心の懺悔―思い出「おれはあっちにいる頃、ずいぶん放埒をつくしたものだ。さっき親父がおれのことを、良家の令嬢を誘惑するために、一時に…

伏見事件 新聞記事・雑誌記事の一覧 『週刊現代』『週刊新潮』『週刊SPA』『週刊文春』その1(追記予定)

・記事はすべてテキストファイルに保存しています。『週刊現代』 週刊現代 | 講談社 日刊ゲンダイDIGITAL「日刊ゲンダイ」 2019/07/19 33人死亡の大惨事 京アニ“無差別放火テロ犯”の動機と素性 2019/07/21 京都アニメーション無差別放火テロ 何から何まで謎…

『カラマーゾフの兄弟』P106-109   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦46日目]

が、お前自分であのひとと親父のところへ行くなんて。」 「本当に兄さんは僕を使いにやりたかったんですか?」病的な表情をおもてに浮べて、アリョーシャはこう口走った。 「待て、お前はこのことを知ってたんだ。お前が一遍にすっかり呑み込んじまったのは…

伏見事件 新聞記事・雑誌記事の一覧 『毎日新聞』その1 (2019年7月19日-2020年2月16日-2020年6月10日)(追記予定)

京都アニメーションの検索結果 - 毎日新聞 2019年7月18日 京アニ火災 男は関東地方在住の41歳か 免許証で判明 2019年7月18日 「涼宮ハルヒの憂鬱」「らき☆すた」など製作 京都アニメーション 2019年7月18日 「ハルヒ」原作者・谷川流さん 「被害者の回復祈る…

『カラマーゾフの兄弟』P102-105   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦45日目]

はともあれ、自分を侮辱しようなんて気は起すはずがない、こう彼は固く信じていた。彼は世界じゅうで誰ひとり自分を侮辱しようとするものはない、いな、単にないばかりでなく、できないのだと信じきっていた。これは彼が何らの推理をも要せずに、とうからき…

『カラマーゾフの兄弟』P098-101   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦44日目]

第二 リザヴェータ・スメルジャーシチャヤ この事件には、グリゴーリイの以前からいだいていた不愉快な穢わしい疑いを、弁護の余地がないほど明確に裏書きする事情があって、それが彼の心を深く震撼させたのである。 このリザヴェータは恐ろしく背の低い娘で…

『カラマーゾフの兄弟』P094-097   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦43日目]

「わからにゃわからんでええ。しかし、それはそうに違えねえだ。もうこのさき口いきくなよ。」 そして、本当に二人はこの家を去らなかった。フョードルは夫婦の者に僅かな給金を定めて、ちびりちびりと支払うのであった。しかし、グリゴーリイは疑いもなく主…

『カラマーゾフの兄弟』P090-093   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦42日目]

へ地主のマクシーモフが現われた。彼は一行に遅れまいと、息を切らせながら駆けつけたのである。ラキーチンとアリョーシャは、彼が走って来る様子を目撃した。彼は恐ろしく気をいらって、まだイヴァンの左足がのっかっている踏段へ、もう我慢しきれないで片…

『カラマーゾフの兄弟』P086-089   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦41日目]

ない正直な人間である、と固く信じて疑わない、これが彼に友情をよせているアリョーシャを悩ませたものである。しかし、これはアリョーシャばかりでなく、誰一人として仕方のないことであった。 ラキーチンは軽い身分であるから、食事に招待されるわけにはい…

『カラマーゾフの兄弟』P082-085   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦40日目]

うはっきりと言いきるの?」アリョーシャは眉をひそめながら、突然つっけんどんにこう言った。 「じゃ、なぜ君は今そういって訊きながら、僕の返事を恐れてるんだい? つまり、僕の言ったことが本当だってことを承認してるようなもんじゃないか。」 「君はイ…

『カラマーゾフの兄弟』P078-081   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦39日目]

想念を押しこたえることができなかった。それほど自分で自分の思いに心をひしがれたのである。彼は径の両側につらなる、幾百年かへた松の並木をじっと見つめた。その径は大して長いものでなく、僅か五百歩ばかりにすぎなかった。この時刻に誰とも出くわすは…

伏見事件 新聞記事・雑誌記事の一覧 『朝日新聞』その1 (2019年7月18日-2020年1月30日-2020年6月19日)(追記あり)

「京都アニメーション」のサイト内検索結果:朝日新聞デジタル2019年7月18日午前10時すぎ、事件が起きた。2019年7月18日 火災のスタジオ「京アニ」 けいおん!ハルヒも制作 2019年7月18日 アニメ制作「京アニ」放火か、38人けが 40代男確保 2019年7月18…

『カラマーゾフの兄弟』P074-077   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦38日目]

ほどの値うちもないと考えたわけでしょう。あの『じごく』はこういうえらい女ですよ!」 「恥しいことだ!」と、突然ヨシフが口をすべらした。 「恥しい、そして穢わしいことだ!」しじゅう無言でいたカルガーノフが突然真っ赤になって、子供らしい声を顫わ…

メモ028 はんぱなひねくれものは、いざというときに役に立たない

しかも、こざかしい者は、「すいません、役に立てません」とビビることすらできない。やまもといちろう 公式ブログ - 「京アニ放火事件」が日本社会や司法に強く問いかけるもの - Powered by LINEやまもといちろう氏には、「てえめの言ったことを数えてから…

伏見事件 新聞記事・雑誌記事の一覧 『京都新聞』その2(2019年11月21日-2020年5月29日)(追記の予定あり)

加害者報道の面から判断すれば、この一連の記事は、過去30年間で最低最悪と言えるのではないか。こんなものでも一覧を作らないといけないのには激怒をおさえきれない。京都新聞 2019年11月23日 不信招かぬよう連携模索 2019年11月24日 京アニ第1スタジオ解…

『カラマーゾフの兄弟』P070-073   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦37日目]

「まるきりふざけたのではない、それは本当じゃ。この思想はまだあなたの心内で決しられてないので、あなたを悩まし通しておるのじゃ。しかし、悩めるものも時には絶望のあまり、自分の絶望を慰みとすることがある。あなたも今のところ、絶望のあまりに雑誌…

『カラマーゾフの兄弟』P066-069   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦36日目]

だまだ遠いように思われることも、神の定めによればもう実現の間際にあって、つい戸の外に控えておるかもしれませんじゃ、おお、これこそ、まことにしかあらせたまえ、アーメン、アーメン!」 「アーメン、アーメン!」とパイーシイはうやうやしくおごそかに…

『カラマーゾフの兄弟』P062-065   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦35日目]

リスト教発生後二三世紀の間、キリスト教は単に教会として地上に出現していました。そして、実際、教会にすぎなかったのです。ところか、ローマという異教国がキリスト教国となる望みを起した時、必然の結果として次のような事実が生じました。ほかでもない…

『カラマーゾフの兄弟』P058-061   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦34日目]

ことと信じますじゃ。よしや幸福にまで至らぬとしても、いつでも自分はよい道に立っておるということを覚えておって、その道から踏みはずさぬようにされたがよい。何より大切なのは偽りを避けることじゃ、あらゆる種類の偽りを避けることじゃ、あらゆる種類…

『カラマーゾフの兄弟』P294-298   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦34日目]

い。ところが、こないだの木曜日に、とつぜん坊主のイリンスキイが手紙をよこして、ゴルストキンがやって来たと知らせてくれた。これもやはりちょっとした商人で、わしは前から知っとるのだ。ただ有難いのは、この男がよその人間だということなんだ。ポグレ…

『カラマーゾフの兄弟』P054-057   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦33日目]

た。短い謎のような手紙にざっと目を通して見たが、ぜひとも来てくれという依頼のほか、まるで説明がなかった。 「ああ、それはあなたとして、ほんとうに美しい立派なことよ」とふいに|Lise《リーズ》は活気づいてこう叫んだ。「だって、あたし、お母さんに…

『カラマーゾフの兄弟』P282-293   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦33日目]

き始めた。こうした憎悪の念が、かくまで険悪な経過をとってきたのは、最初イヴァンの帰省当時、ぜんぜん反対な事実が生じたためかもしれぬ。当時、イヴァンは急にスメルジャコフに対して、一種特別な同情を示すようになったばかりでなく、彼を非常に風変り…

メモ027 簡単なメモ インターネット上では、過去の作品のなかで、なにが公開されにくいのか?――谷崎潤一郎と江戸川乱歩を例に

30分で書いた。簡単なメモである。青空文庫で、公開されにくい作品がある。青空文庫の作業には、ほぼ自由に参加できるので、いったいどういう作品が、公開されにくいのか、わたしは不思議に思っていた。 以下、2016年に著作権が切れた、谷崎潤一郎と江戸川乱…

『カラマーゾフの兄弟』P050-053   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦32日目]

息子さんの名前を過去帳へ書き込んで、お寺さまへ持って行ってお経を上げておもらい、そうしたら息子さんの魂が悩みだして、手紙をよこすようになります、これは確かなことで、何遍も試したことがあるんだによって。こうスチェパニーダさんがおっしゃるけれ…

メモ026 京都アニメーション放火殺人事件の後を観察して、メディア批判の98%はまったく役立たずだと気がついた

京都アニメーション放火殺人事件で、実行犯Aのパソコンの解析結果が出てこないのを異常だと考えていた。京都アニメーション パソコン 解析 - Google 検索 念のために、「スマートフォン」など、別のキーワードで入力してみたが、やはり利用記録がまったく公…

『カラマーゾフの兄弟』P046-049   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦31日目]

自分のほうへ押し寄せる女房たちを祝福し始めた。と一人の『|憑かれた女《クリクーシカ》』が両手を取って突き出された。彼女は長老を見るか見ないかに、何やら愚かしい叫び声を立ててしゃっくりをしながら、子供の驚風のように全身をがたがた顫わせ始めた…

『カラマーゾフの兄弟』P270-0281   (『ドストエーフスキイ全集』第12巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦31日目]

もって、何が善であり何が悪であるか、一人で決めなければならなくなった。しかも、その指導者といっては、お前の姿が彼らの前にあるきりなのだ。しかし、お前はこんなことを考えはしなかったか、もし選択の自由というような恐ろしい重荷が人間を圧迫するな…