京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『オウム法廷』第13巻(2004年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷13 極刑 目次 はじめに沈黙の「教祖」〔松本智津夫、中川智正被告〕 15 【中川智正被告 被告人質問から抜粋】「サリンは教団潰しの陰謀だ」〔土谷正実被告〕 22 【土谷正実被告 意見陳述から抜粋】流す涙は誰のためか〔中川智正被告〕 39語らぬ「…

『オウム法廷』第12巻(2003年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷12 サリンをつくった男たち 目次 はじめに「シャンバラ化計画」の失敗〔新実智光被告〕 13 【新実智光被告 弁護側冒頭陳述の要旨】 【新実智光被告 意見陳述の要旨】「教祖」の激情〔松本智津夫被告〕 33狂わされた十七歳の運命〔松本智津夫被告〕…

『オウム法廷』第11巻(2003年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷11 坂本弁護士襲撃犯 目次はじめに弟子たちの「曲解」〔中村昇被告〕 11「警察は何も気づかなかった」〔早川紀代秀被告〕 16 【早川紀代秀被告 被告人質問(弁護側)から抜粋】息子の帰宅〔青山吉伸被告〕 26「超エリート」の現実感覚〔富永昌宏被…

『オウム法廷』第10巻(2002年、降幡賢一、朝日新聞社)

はじめに 「教祖」の専属運転手〔外崎清隆被告〕 13 【井上嘉浩被告公判での外崎清隆被告の証言から抜粋】親子のあり方〔豊田亨、杉本繁郎被告〕 18 【杉本繁郎被告公判 母親の証言から抜粋】能力宗教・オウム〔広瀬健一被告〕 24 【広瀬健一被告公判 友人の…

『オウム法廷』第9巻(2002年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷9 諜報省長官井上嘉浩目次 はじめにゆで卵の殼 13 【裁判更新手続きでの井上嘉浩被告弁護団の意見陳述要旨】 【井上嘉浩被告公判 宗教学者の証言から抜粋】 【井上嘉浩被告 検察官調書から抜粋】両親の苦悩 23 【井上嘉浩被告公判 母親の証人尋問…

『オウム法廷』第8巻(2002年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷8 無差別テロの源流 目次 はじめに 003ジフロの話は出来ない〔中川智正被告〕 013 【地下鉄サリン事件 中川智正被告証言の要旨】開きかけた重い口〔新実智光被告〕 27 【松本智津夫被告公判での新実智光被告の証言から抜粋】最初に帰依した者とし…

『オウム法廷』第7巻(2001年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷7 「女帝」石井久子目次 はじめに 003二人の女性最高幹部〔松本知子、石井久子被告〕 11 【松本知子被告に対する判決要旨】教団サリン「いたずら」論〔端本悟被告〕 20ポアにすがる心〔杉本繁郎被告〕 25 【杉本繁郎被告の被告人質問から抜粋】本…

『オウム法廷』第6巻(2000年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷6 被告人を死刑に処する 目次 はじめに 3「グルの意思」とは何か〔岡崎一明被告〕 11「教祖はここまで狂ったか」〔松本知子被告〕 18 【松本知子被告 被告人質問の要旨】訴因変更の請求 26 【訴因変更の理由を説明する東京地検からの「手紙」】今…

『オウム法廷』第5巻(2000年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷5 ウソつきは誰か? 目次はじめに 3はがれた仮面〔松本智津央被告〕 11ついて行った人は間違っていた〔石井久子被告〕 15 【石井久子被告の意見陳述要旨】服従した側の困惑〔早川紀代秀被告〕 30 【坂本堤弁護士一家殺害事件 早川紀代秀被告への…

『オウム法廷』第4巻(1999年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷4 松本智津夫の意見陳述 目次 はじめに 3破防法適用問題「請求棄却」の決定 11 【破防法適用請求に対する公安審査委員会の棄却決定書要旨】「教祖」の反撃〔松本智津夫、井上嘉浩被告〕 26 【地下鉄サリン事件 井上嘉浩被告に対する弁護側反対尋…

『オウム法廷』3巻(1998年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷3 治療省大臣林郁夫 目次 はじめに 3呼び捨てにする理由 15教祖の優しさは演技だ 22帰依する心 25 【岡崎一明被告公判での林郁夫被告の証言】 【新実智光被告公判での林郁夫被告の証言】虚妄の世界 44 【林郁夫被告公判での青山吉伸被告の証言】…

『オウム法廷』2上巻、2下巻(1998年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷2 グルVS.信徒(上) 目次はじめに 3麻原流実践理論〔松本智津夫被告〕 11 【松本智津夫被告 初公判での意見陳述(書面要旨)】 【松本智津夫被告国選弁護団の意見書要旨】弁護側の不満〔松本智津夫被告〕 22 【松本智津夫被告 身上・経歴等検察…

『オウム法廷』1上巻、1下巻(1998年、降幡賢一、朝日新聞社)

オウム法廷 グルのしもべたち(上) 目次 序にかえて 9教祖の素顔〔○○○、○○○○、○○○○被告〕 18「防衛庁」トップの決断〔岐部哲也被告〕 36理科系エリートの悔恨〔○○○被告〕 42女性幹部二人〔○○○○、○○○○被告〕 46裏切られたあこがれ〔○○○○被告〕 57仮想と現実…

オウム真理教が計画・実行した事件の一覧

Mさん過失致死事件(1988年8月22日)Tさん口封じ殺人事件(1989年2月10日)Sさん弁護士一家殺人事件(1989年11月4日)T・B菌散布事件(1990年4月前後、日付が確定しにくい)波野村における国土法違反事件(1990年8月16日、熊本県による告発)O社のっとり事件…

メモ002 「脱落者」の問題を説明できずに、オウム事件を説明したことにならない。

日本軍の歴史について一定以上の知識のある人が、オウム事件についての資料を一定以上読めば、「脱落者」に対する甘い態度に驚くことだろう。 日本軍には、「生きて虜囚の辱を受けず」という教えが極めて強い影響をもっており、これが原因で死傷した人の数は…

富田隆・東京地裁判決(要旨・1998年6月12日・大渕敏和裁判長)

【富田隆被告に対する判決の要旨】(量刑の事情) 一 松本サリン事件について 本件は、教団の最高指導者松本智津夫の指揮の下、教団所属の者多数により、無差別大量殺人を狙って敢行され、七名に対する殺人および四名に対する殺人未遂という結果を生じた事件…

石井久子・東京地裁判決(要旨・1999年3月16日・植村立郎裁判長)

【石井久子被告に対する判決要旨】〔犯罪事実〕(略)(事実認定の補足説明)第一 犯罪事実第一 (証憑湮滅被告事件)について(略)第二 犯罪事実第二(死体損壊被告事件)について(略)第三 犯罪事実第三および第四(各犯人隠避被告事件)について一~五…

メモ001 オウム事件とは、「戦争経験」の一つである。

オウム事件は、「戦争経験」の一つととらえるべきである。 兵器を使って、警察官と民間人と「スパイ」を殺傷したのだから。 十五年戦争研究を数百時間やった私が、オウム事件にとりくむのも、何の不思議もない。むしろ、これまでしなかったことがおかしいの…

上祐史浩・東京地裁判決(要旨・1997年3月20日・竹崎博允裁判長)

【上祐史浩被告に対する判決要旨】(量刑の理由の要旨) 被告人らは、教団の虚偽の主張を維持するようにとの松本の指示のもとに、○○(熊本県波野村に教団が取得しようとした土地の売り主=筆者注)に対し、捜査機関への供述を翻すように迫り、○○の押印のある…

元暴力団幹部・東京地裁判決(要旨・1997年3月19日・安広文夫裁判長)

【村井秀夫・元教団幹部刺殺事件 元暴力団幹部に対する判決要旨】 第一 公訴事実の要旨 被告人は、田中こと徐裕行と共謀の上、一九九五年四月二十三日午後八時三十六分ころ、東京都港区南青山所在のマハーポーシャビルの出入り口付近において、村井秀夫(当…

K・東京地裁判決(要旨・1997年3月18日・金谷暁裁判長)

【K被告に対する判決要旨から抜粋】(弁護人の主張に対する判断の要旨) 一 弁護人は、被告人が本件犯行当時教団によるいわゆるマインドーコントロール下にあったことを前提に、(一)被告人は、感応性精神病に準じた状態にあり、心神耗弱または心神喪失の…

H・東京地裁判決(要旨・1997年3月18日・仙波厚裁判長)

【H被告に対する判決要旨から抜粋】 一 (略) 二 量刑の理由(略 VX三事件について) 本件各犯行における被告人の個別の情状をみても、被告人は、被害者らにVXをかけて殺害するという松本(智津夫被告=筆者注)の指示をCHSの責任者である井上(嘉…

山形明・東京高裁判決(要旨・1997年12月17日・佐藤文哉裁判長)

【山形明被告に対する東京高裁判決の要旨】(検察官および弁護人の論旨) 検察官の論旨は、被告人を無期懲役刑に処さなかった原判決の量刑は軽過ぎ、弁護人の論旨は、被告人を懲役十七年に処した原判決の量刑は重過ぎるというのである。(論旨に対する判断)…

山形明・東京地裁判決(要旨・1997年2月4日・金谷暁裁判長)

【山形明被告に対する東京地裁判決の要旨】(量刑の理由の要旨) 本件は、オウム真理教教団の教祖麻原彰晃こと松本智津夫において、順次、教団の敵対者と判断した者三名を殺害することを企図し、同人の指示の下に教団幹部らと共謀の上、教団の武装化の一環と…

MおよびS・東京地裁判決(要旨・1996年7月16日・山田利夫裁判長)

【M・S両被告に対する判決要旨から抜粋】(量刑の理由) 一 本件は、教団に所属していた被告人両名が教団幹部らと共謀の上サリン溶液約三十キログラムを生成して殺人の予備をした事案と、被告人Mが教団幹部らと共謀して覚醒剤二百二十グラム余りを製造し…

F(教団「科学技術省」所属)・東京地裁判決(要旨・1996年7月16日・若原正樹裁判長)

【F被告 サリンプラント建屋、桧本サリン噴霧車襲造事件判決要旨】 第一 (略) 第二 罪となるべき事実の要旨 被告人は、宗教法人オウム真理教に所属していたが、 一 サリンを生成し、これを発散させて不特定多数の者を殺害する目的で、教団代表者麻原彰晃…

M・東京地裁判決(要旨・1996年4月23日・仙波厚裁判長)

【M被告に対する判決からの抜粋】 本件は、教団に多額の寄付をしていた女性信徒が、教団側から、出家をして全財産の寄付をするように強く勧められるなどしたため、教団から離脱しようとして身を隠したことから、その実兄である被害者から女性信徒の所在を聞…

T(教団「厚生省」所属)・東京地裁判決(要旨・1996年3月27日・山田利夫裁判長)

【T(教団「厚生省」所属)被告に対する判決からの抜粋】(主な争点に対する判断) 一、二 (略) 三 幇助意思の有無 1、2 (略) 3 供述の信用性(中略)ところで、被告人は、本件サリン混合液の生成以前に、VXの生成に当たって有機リン系の毒ガスと…

岐部哲也・東京地裁判決(要旨・1995年10月12日・竹崎博允裁判長)

【岐部哲也被告に対する判決要旨】 本件は、判示のとおり、教団幹部の被告人が、幹部の早川紀代秀を始め部下の信者三名と共謀の上、深夜、都心のビル内の駐車場に侵入したというものであるが、その目的は、警察の捜査に備え教団の保有する小銃部品を隠匿する…

林郁夫・東京地裁判決(要旨・1998年5月26日・山室惠裁判長)

【林郁夫被告に対する判決の要旨】 背景事情(略) 犯行に至る経緯および犯罪事実(略) 量刑の理由 一 本件は、教団の「治療省大臣」の地位にあった被告人が、多数の教団幹部らと共謀の上、大量の注射用チオペンタールナトリウムを無許可で製造し、元ダンサ…