京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

1990-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『弱い心』その2 (『ドストエーフスキイ全集2 スチェパンチコヴォ村とその住人』P253―P269より、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)

きみも苦労性だね。どうしたわけか、すっかり隠さずに話してくれないか。ただあれだけのことで、そんなになるなんて……」 ヴァーシャはひしと彼に身を寄せたまま、何一つ口がきけなかった。息がつまったのである。 「たくさんだよ。ヴァーシャ、たくさんだよ…

『弱い心』その1 (『ドストエーフスキイ全集2 スチェパンチコヴォ村とその住人』P227―P252より、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)

弱い心 フョードル・ドストエーフスキイ 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)母娘《おやこ》[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数) (…

『九通の手紙に盛られた小説』 (『ドストエーフスキイ全集1 貧しき人々』P314―P325より、1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)

九通の手紙に盛られた小説 フョードル・ドストエーフスキイ 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)三《み》[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定 (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページ…

『白夜』その3 (『ドストエーフスキイ全集2 スチェパンチコヴォ村とその住人』P393―P401より、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)

たんだ! もういってしまったことは取り返しがつきゃしない! そうじゃありませんか? さあ、そこで、今あなたは何もかも知ってしまわれました。で、それが話の出発点になるのです。さて、それでよしと! もう何もかもけっこうです、まあ、聞いてください。…

『白夜』その2 (『ドストエーフスキイ全集2 スチェパンチコヴォ村とその住人』P371―P392より、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)

二度と返らぬ過去に調子を合わせて、現在を築き上げるのが好きなんです。こうし、て、よく必要もなければ目的もなく、影のように侘しくもの悲しげに、ペテルブルグの街々や横町をさ迷い歩くのです。その思い出のすばらしいこと! たとえば、ちょうど一年まえ…

『白夜』その1 (『ドストエーフスキイ全集2 スチェパンチコヴォ村とその住人』P349―P370より、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)

白夜 感傷的ロマン ――空想家の追憶より―― フョードル・ドストエーフスキイ 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)石島《カーメンヌイ》|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)贋|紙幣《さつ》[#]:入力者注 主…