京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

『罪と罰』第6編

『ドストエーフスキイ全集6 罪と罰』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP505-P528

るように、ときどきしくしく泣いていた。娘の顔は青白く、やせこけて、寒さめのためにこちこちしていた。だが、『どうしてこんなところへ来たんだろう? きっとここへ隠れこんで、ひと晩じゅう寝なかったにちがいない』彼はいろいろ娘に問いかけた。娘は急に…

『ドストエーフスキイ全集6 罪と罰』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP481-P504

れじゃありません(もっとも、わたしも多少は聞きましたがね)。わたしがいってるのは、あなたがしきりに嘆息していらっしゃることですよ! あなたの内部では。たえずシルレルがもだえている。だからこんどは、ドアの外で立ち聞きするな、なんてことになるん…

『ドストエーフスキイ全集6 罪と罰』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP457-P480

か突拍子もない方法で事件をかたづけようという気が、あなたの頭に浮かぶようなことがあったら――つまり自分で自分に手をかけるようなことがあったら(これはばかばかしい想像ですが、まあ一つ許してください)、その時は――短くてもいいから、要領をえた書き…

『ドストエーフスキイ全集6 罪と罰』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP433-P456

ができた。なにしろ資産を持っている孤児は、まる裸の孤児よりずっとしまつがいいので、自分の提供した金がいろいろ役に立った――などと報告した。彼はソーニャのことも何やらいって、二、三日のうちに、自分でラスコーリニコフをたずねようと約束した。そし…

『ドストエーフスキイ全集6 罪と罰』(1969年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)のP409-P432

の拍子に)、ナポレオンならこんなことでちゅうちょするどころか、それが非モニュメンタルだなんてことは夢にも考えなかったろう……いや、そこに何をちゅうちょすることがあるのか、それさえまるでわからなかったにちがいない、とこう考えついたときには、ぼ…