京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

メモ――鳥栖「教育虐待」殺人事件について、ある計算

鳥栖両親殺人 あす15日判決 裁判の争点は“母親への殺意” 注目される司法の判断【佐賀県】(佐賀ニュース サガテレビ) - Yahoo!ニュース

今年3月、鳥栖市の住宅で51歳の父親と46歳の母親が19歳の長男に殺害された事件。
県内有数の進学校を卒業し、九州大学に進んだ長男が裁判で口にしたのは父親から受けた虐待の数々でした。
「成績が悪いと、暴言を言われたり暴力をふるわれたりしていた。建築士になりたいと言ったら、なれるわけがないと言われた」

51歳の父親はおそらく1972年生まれ、1992年に20歳。
2023年に19歳という事は2004年生まれで、父親32歳、母親27歳とけっこう年をとって生んだ子ども。(別の報道では、妹が1人いるという)
そして、2004年といえば、ネット文化がいちおうの飽和を迎えた後である。
そして、どんなにおそくても13歳、つまり2017年には、ネット文化をある程度知ることになっただろう。
西鉄バスジャック事件が2000年、ヤフージャパンが1996年、グーグル日本法人が2001年、YOUTUBEが2005年一般公開、ニコニコ動画が2006年ローンチ(≒一般公開)、ヤクオク日本版が1999年。

なんでこんな計算をするかというと、理由の1つは学歴主義とネット文化の関係性を考えているからである。
親子間の力関係に学歴主義とネット文化の両者がどう絡《から》んできているか。
親子というのはきれいごとではなく、力関係でなりたっている。そこでどんなパワーを使っているのか。そこを見極めないと、くだらない一般論をならべることになる。
ネット文化は学歴主義にたいして無力なのか? いや、たぶん「ベストをつくす」ことから目をそらしている。わたしの多いとはいえない経験からそう思う。

あ、それと大事な事を忘れていた。殺された父親は九大入学していないのにウソをついて九大中退と言いふらしていたそうである。わたしはそれをきいたときに、あほらしいやらやるせないやらで情けなくなった。「長男」がそれを知った時にどう思ったのだろうか?