京都アニメーション放火殺人事件(京都市伏見区放火殺人事件、2019年07月18日)の資料収集の会

(元・オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会、できるかぎり同時進行)

2020-01-01から1年間の記事一覧

ロシア・Достое́вский地域での業務日記 15日目

日本の緊急事態宣言、すべて解除された。 データの信用性にかなり不安があるものの、感染者が減っていることは間違いないようだ。 日本において、死傷者が比較的少なかったのは、運がよかったところが大きかった。はっきりいって、経済の被害は比較的大きか…

『おかしな人間の夢』その1   (『ドストエーフスキイ全集15 作家の日記下』P117~P128、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)[挑戦15日目]

おかしな人間の夢 ――空想的な物語―― 1 おれはおかしな人間だ。やつらはおれをいま気ちがいだといっている。もしおれが依然として旧のごとく、やつらにとっておかしな人間でなくなったとすれば、これは、位があがったというものだ。だが、もうおれは今さら怒…

『おとなしい女』その4(完)   (『ドストエーフスキイ全集14 作家の日記上』P533~P537、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)[挑戦14日目]

ろが、朝になると…… 朝になると※[#疑問符感嘆符、1-8-77] 気ちがい、この朝は、今日のことではないか、まださっき、ついさっきのことではないか! よく聞いて、思いをいたしてもらいたい。さきほど(これは昨日の発作の後のことである)、わたしたちがサ…

『おとなしい女』その3   (『ドストエーフスキイ全集14 作家の日記上』P521~P532、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)[挑戦13日目]

った」のである。夜中に彼女は譫言《うわごと》をいいだし、翌朝になって、悪性の熱病とわかった。彼女は六週間、床についてしまった。 第 2 章 1 傲慢の夢 ルケリヤはたった今、このままわたしのところに住みつこうと思わない、奥さんの葬式がすんだら、…

『おとなしい女』その2   (『ドストエーフスキイ全集14 作家の日記上』P509~P520、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)[挑戦12日目]

創らざるを得なかったのだ、――だが、実際、わたしはなんだって自分をそしっているのか! システムは真摯なものであった。いや、まあ、聞いてもらおう、人を裁くなら、事柄を知ったうえで裁くべきだ……そこで、聞いてもらおう。 さて、どんなふうに始めたもの…

『おとなしい女』その1   (『ドストエーフスキイ全集14 作家の日記上』P497~P508、1970年、米川正夫による翻訳、筑摩書房)[挑戦11日目]

作家の日記十一月おとなしい女 ――空想的な物語―― 著者より わたしはまずもって読者諸君に、今度、いつもの形式をとった『日記』の代わりに、一編の小説のみを供することについて、お許しを願わねばならぬこととなった。しかしながら、事実一か月の大部分、わ…

ロシア・Достое́вский地域での業務日記 10日目

中間報告第8篇 『カラマーゾフの兄弟』第8篇 カテゴリーの記事一覧 - オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会第9篇 『カラマーゾフの兄弟』第9篇 カテゴリーの記事一覧 - オウム真理教事件・資料収集および独立検証の会第10篇 『カラマーゾフの…

『カラマーゾフの兄弟』P154-161   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦10日目]

たった一冊しかないことや、僕がそれよりほかこの種類のものを何にも読んでないことを知ったらどうだろう? コーリャはふとこう考えついて、思わずぞっとした。) 「どうしてどうして、そんなことはありません。私は笑ってやしません。君が嘘を言われるなん…

コロナ流行下での大学生への金銭支援について思うこと(追記あり)

学生に最大20万円給付決定 対象は? 手続きは? 支給時期は? | NHKニュース いまから、ほとんどの人を怒らせるようなことを書く。わたしは、5月12日から、親類の学生1人を支援している。3か月270時間、27万円分の雇用事業である。コロナ感染拡大によって生…

『カラマーゾフの兄弟』P142-153   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦9日目]

んと開けて、布ぎれのように青ざめた顔をしながら、何だかひどく飛び出たような大きな目で、じっとコーリャを見つめていた。コーリャもこういう瞬間の病人に与える影響が、どれほどまでに恐ろしく、致命的なものであるかを知っていたら、決してこんなとっぴ…

『カラマーゾフの兄弟』P130-141   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦8日目]

たフロックを着け、短く刈り込んだ頭にはソフトを被っていた。これが非常に彼の風采を上げて、立派な美男子にして見せた。彼の愛らしい顔は、いつも快活そうな色をおびていたが、この快活は一種の静かな落ちつきをおびていた。コーリャが驚いたのは、アリョ…

『カラマーゾフの兄弟』P118-129   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦7日目]

嬉しそうに先に立って駈け出した。コーリャは玄関を通るときに、『ちびさん』の部屋の戸を開けた。二人は前のとおりテーブルに向って腰かけていたが、もう本を読まないで、やっきとなって何やら言い争っていた。この子供たちはさまざまな世の中の問題につい…

『カラマーゾフの兄弟』P111-117   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦6日目]

第十篇 少年の群 第一 コーリャ・クラソートキン 十一月の初旬であった。この町を零下十一度の寒さがおそって、それと同時に薄氷が張り初めた。夜になると、凍てついた地面に、ばさばさした雪が少しばかり降った。すると『身を切るようなから風』がその雪を…

伏見事件 新聞記事・雑誌記事の一覧 『京都新聞』その1(2019年7月18日-11月21日)

※以下の記事は、txt形式での保存をしています。 ※可能なかぎり、「ウェブ魚拓」に登録しています。 ※実行犯Aの、家を出る前の動向(推測ふくむ)”のみ”をを引用します。理由は、家を出た後の動向は、警察発表その他の資料でじゅうぶん検討できるから、とし…

ロシア・Достое́вский地域での業務日記 5日目

やっと、第13地区がおわった。 別の件。 5月16日は、Aという人の記事を書かないといけないのだが、いそがしくて何の用意もない。あした、かわりに、伏見の事件の資料について書かないといけない。 伏見事件 カテゴリーの記事一覧 - オウム真理教事件・資料収…

『カラマーゾフの兄弟』P370-381   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦5日目]

がら立ちどまった。ミーチャはっと立ちあがった。その顔には驚愕の色が現われていた。彼はさっと蒼くなったが、すぐにおずおずした、哀願するような微笑が、唇の上に閃めいた。と思うと、彼はいきなりわれを忘れて、カーチャのほうへ両手を伸ばした。それを…

『カラマーゾフの兄弟』P360-369   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦4日目]

第十三篇 エピローグ 第一 ミーチャ救済の計画 ミーチャの公判後、五日目の早朝まだ九時ごろに、アリョーシャはカチェリーナを訪れた。それは彼ら二人にとって重要な一つの事件について、最後の相談をしたうえ、ある依頼をはたすためであった。彼女は、いつ…

ロシア・Достое́вский地域での業務日記 3日目

やっと12地区の調査をおえた。 イギリスの諜報員、サマセット・モームが「第12地区の奥地は長すぎて調査する価値はほとんどない」といったそうだが、わたしはそう思えなかった。

『カラマーゾフの兄弟』P344-359   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦3日目]

三千ルーブリなどという大金を、生れて初めて見たのであります(私はとくにこのことを彼にただしてみました)。ああ、嫉妬ぶかい野心のさかんな人間に、決して大金を見せるものではありません。ところが、彼は初めてそのまとまった大金を見たのであります。…

『カラマーゾフの兄弟』P328-343   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦2日目]

決を下して、いやが上にその声を挑発し、ますます高まりつつあるその憎悪を受くるなからんことを!………」 一言につくすと、イッポリートは非常に熱してはいたけれど、十分|感動的《パセチック》に論を結ぶことができた。実際、彼が聴衆に与えた印象はすばら…

ロシア・Достое́вский地域での業務日記 1日目

以下、ひまつぶしに書いた業務日記のようなものです。ものすごくひまな人以外、読む必要はないです。

『カラマーゾフの兄弟』P316-327   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))[挑戦1日目]

しょう。 「ところで、聴明な人たちはこう言うかもしれません、――だが、もし二人がぐるだったらどうする? もし二人が共謀で殺して、金を山分けにしたらどうだろう? 「そうです、これは実際、重大な疑問です。第一に、さしあたりその疑念を証拠だてる有力な…

『カラマーゾフの兄弟』P304-315   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

たことであります。つまり、もはやこれ以上要求しない、父親との遺産争いはこの六千ルーブリでけりをつける、とこういう意味の書面が残っています。そのとき彼は初めて、高尚な性格と立派な教養をもった、一人の年若い処女に出くわしたのです。ああ、私はこ…

『カラマーゾフの兄弟』P292-303   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

とがあります!………これは証拠の書面です……手紙です……手にとってすぐ読んで下さい、はやく!……これはその悪党の、それ、その男の手紙です!」と彼女はミーチャを指さした。「お父さんを殺したのは、あの男です。あなた方も今すぐおわかりになります。あの男が…

検証1-13 1995年3月18日~3月20日の麻原彰晃(松本智津夫)の動向――『オウム法廷』第13巻より

(以下、敬称略。原則として、名前はあいうえお順)〇麻原彰晃(松本智津夫)の動向、およびその根拠となる証言1995年3月19日夜(不純物をふくんだサリンが生成された後)、第六サティアンの麻原(松井)の部屋に遠藤誠一が報告に来た。そのとき、麻原(松本…

『カラマーゾフの兄弟』P280-291   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

の席から叫んだ。 何といってもこの小さな逸話は、傍聴人にある快い印象を与えた。しかし、ミーチャにとって最も有別な効果を生み出したのは、カチェリーナである。が、このことはあとで述べよう。それに、全体としてa` de'charge(被告に有利な)証人、すな…

『カラマーゾフの兄弟』P268-279   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

男連はむしろ検事と、有名なフェチュコーヴィッチとの論争に興味を惹かれていた。たとえフェチュコーヴィッチのような天才でも、こうした絶望的な手のつけようもない事件は、どうすることもできないだろうに、と驚異の念をいだきながら、彼の奮闘ぶりに一歩…

『カラマーゾフの兄弟』P261-267   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

第十二篇 誤れる裁判 第一 運命の日 筆者《わたし》の書いた事件の翌日午前十時、当町の地方裁判所が開廷され、ドミートリイ・カラマーゾフの公判が始まった。 前もってしっかり念をおしておく。法廷で起った出来事を、残らず諸君に物語ることは、とうてい不…

『カラマーゾフの兄弟』P256-261   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

告げたと、イヴァンに話した。『わたしがね、サモワールをかたづけにあの人の部屋へ入ると、あの人は壁の釘にぶら下ってるじゃありませんか』とマリヤは言った。『警察へ知らせましたか?』というアリョーシャの問いに対して、彼女は、まだ誰にも知らせない…

『カラマーゾフの兄弟』P244-255   (『ドストエーフスキイ全集』第13巻(1959年、米川正夫による翻訳、河出書房新社))

「馬鹿!」とイヴァンはふたたび繰り返した。 「君はしじゅう同じことばかり言ってるが、僕は去年ひどいレウマチスにかかってね、いまだに思い出すよ。」 「悪魔でもレウマチスになるかな?」 「僕はときどき人間の姿になるんだもの。レウマチスぐらいにはか…